2004-01-01から1年間の記事一覧
世間の目作者:佐藤 直樹発売日: 2004/04/23メディア: 単行本佐藤直樹「世間の目」(光文社・図書館本)を読む。阿部謹也と世間学会を作っている佐藤直樹だが刑法学者ということもあって犯罪事例を切り口に日本の世間を語る。最近のわけがわからなかった事件…
「ファインマン物理学」を読む 量子力学と相対性理論を中心として (KS物理専門書)作者:竹内薫発売日: 2014/10/24メディア: Kindle版三島やドストエフスキーを読みつづけていると思考のバランスが壊れていく気がする。人間心理という不安定なものをこねくり…
青の時代 (新潮文庫)作者:由紀夫, 三島発売日: 1971/07/27メディア: 文庫今日は、遅くおきて昨日からの三島由紀夫「青の時代」を読了する。主人公よりも聖女を装っていた恋人(?)のほうが印象に残る。男は女をこんな風(どんなイイ女でも一皮むけば…)に思…
白痴〈上〉 (岩波文庫)作者:ドストエーフスキイ岩波書店Amazon白痴〈下〉 (岩波文庫)作者:ドストエーフスキイ岩波書店Amazon書き出しの展開はなかなかおもしろい。死刑の恐怖の話は死の恐怖の話につうじる。癌で6ヶ月の余命と言われて6ヶ月後に死ぬことと…
道元入門-生の充実を求めるために (講談社現代新書)作者:秋月 龍ミン発売日: 1970/02/16メディア: 新書目的と手段の関係を最近よく考える。若い頃はその時々の年代なりの人生の目的があってそれを成し遂げる努力をしてきた。受験や仕事や結婚など。そして中…
MONSTER 完全版(ビッグコミックススペシャル) 全9巻セット作者:浦沢 直樹発売日: 2008/12/08メディア: コミック「モンスター」の続きを読む。13巻まで買って14・17と立ち読み。18を買った。これが最終巻だが含みをもたせた終わりかたで「もうひとつ…
ローマ帝国衰亡史 全10冊セット (岩波文庫)作者:ギボンメディア: 文庫「ローマ帝国衰亡史(1)」を少し読んだ。また100ページでようやく五賢帝時代を経てコンモドゥス帝が殺されるところまで。ちょうど映画「グラディエーター」の世界だ。あれがマルクス…
魔女〈上〉 (岩波文庫)作者:ミシュレ発売日: 2004/10/15メディア: 文庫魔女〈下〉 (岩波文庫 青 432-2)作者:ミシュレ発売日: 2004/10/15メディア: 文庫ミシュレ「魔女(上)」(岩波文庫)を読み始める。ミシュレはフランスの歴史家。古代から中世にかけてキ…
寺田寅彦随筆集 セット (岩波文庫)発売日: 2003/09/11メディア: 文庫「寺田寅彦随筆集」を読了す。岩波文庫には随筆集として5冊あるが第三巻は所蔵しておらず読んでいない。彼の随筆の一つのパターンはある日常的な事象を取り上げそこに科学的方法論で独特…
牝猫 (岩波文庫)作者:コレット発売日: 1988/12/16メディア: 文庫コレット「牝猫」(岩波文庫)を往復の電車で読了。これくらいの文字密度であれば片道100ページは読める事がわかった。ストーリーは単純だが表現に不思議な味わいがある。マザコン・ペット…
11月のテーマ読書「太宰治を岩波文庫で読む」を開始。 富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫) 作者:太宰 治 発売日: 1957/05/06 メディア: 文庫 20041109 「富岳百景・走れメロス」(岩波文庫)を読む。「レ・ミゼラブル」や「白鯨」を読んだ後では日本…
レ・ミゼラブル 全4冊 (岩波文庫)作者:ヴィクトル ユーゴー発売日: 2003/09/09メディア: 文庫「レ・ミゼラブル」全4巻2400ページ読了。さらにユゴーの「死刑囚最後の日」160ページも読了。この午前中に250ページほど読んだことになる。若いときか…
青木雄二の世界文学講座 ドストエフスキー罪と罰作者:青木 雄二メディア: コミック青木雄二がドストエフスキー「罪と罰」をネタに書いた本を図書館で借りて読んだ。「罪と罰」といい「レ・ミゼラブル」といい根本に近代における社会悪の中で苦悩する人間たち…
午後の遺言状 [DVD]発売日: 2001/10/10メディア: DVD深夜「午後の遺言状」(3/5)を見る。新藤兼人監督、杉村春子、音羽信子。まあ、老醜もの。チェーホフのせりふがいくつか出てきて、ああ、そういう存在であったか、チェーホフは、と感じる次第。
中高年健康常識を疑う (講談社選書メチエ)作者:柴田 博発売日: 2003/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)そういうわけでゆとりが出てきたので夕方から会社で買ってもらっていた、 柴田博「中高年健康常識を疑う」(講談社選書メチエ)を一気に読む。タイ…
レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)作者:ヴィクトル ユーゴー発売日: 1987/04/16メディア: 文庫 また台風が九州に近づいている。一日、論文に手を入れたりして過ごす。500ページ超の古山高麗雄「二十三の戦争短篇小説」(文春文庫)を読了。このひとは、戦争…
二十三の戦争短編集 (文春文庫) 作者:古山 高麗雄 発売日: 2004/03/12 メディア: 文庫 500ページ超の古山高麗雄「二十三の戦争短篇小説」(文春文庫)を読了。このひとは、戦争がなかったらどういう人生になっていたのかな。戦争体験。今、本棚の一つを占…
黒い雨 (新潮文庫)作者:鱒二, 井伏発売日: 1970/06/25メディア: 文庫広島原爆の悲惨さを文学化。被爆の記録は色々あるのだろうが、それを書く人を書くという二重性をもたせて、その表現に井伏らしさをだしている。まあ、原爆という事実があまりにも重いので…
身も心も [DVD]発売日: 2011/06/01メディア: DVD深夜、録画しておいた邦画「身も心も」を見る。全共闘世代の老いらくの恋?2/5。かたせ梨乃のベッドシーン、中年の色気、といったところ。舞台が湯布院というところはよい。主題歌として下田逸郎「セクシィ…
暗夜行路〈前篇〉 (岩波文庫)作者:志賀 直哉発売日: 2004/05/18メディア: 文庫節々の痛みを感じながら「暗夜行路」を読了する。これはまたこれで格別な味わいとなった。続けて、志賀直哉の一連の自伝的短編三部作「大津順吉・和解・ある男、その姉の死」を読…
静謐なる戦争文学 断作戦 (文春文庫) 作者:古山 高麗雄 発売日: 2003/02/07 メディア: 文庫 古山高麗雄、その名前を耳にすればなつかしい気がするけれど実際に作品に触れたことがなかった。きっかけはNHKのドキュメンタリー。そこでは第二次世界大戦中の中国…
テッド・チャン「あなたの人生の物語」、昨日酔っ払いながら読んだためかよくわからなかった。読んで星3つつけてはいるが。「数学セミナー」の書評ほどには伝わらなかった。もう一度読んでみる。今日から古山高麗男戦争三部作の一番目「断作戦」を読む。あ…
それではあの戦争に勝っていたらいいというのか? 日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21) 作者:山本 七平 発売日: 2004/03/10 メディア: 新書 山本七平氏の著作の特徴である日本・日本人へのペシミスティックな見方が集約されている。本書に書…
ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫)作者:セルバンテス発売日: 2001/07/09メディア: 文庫ちゃくちゃくとした仕事をすべく、論文にとりかかっている。とにかく分割してルーティンに毎日やっていくことが大事だなあ。ゲーテも言ってましたね。 「ドン・キホーテ」…
夏休みの宿題のように読んだ・・・ ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫) 作者:セルバンテス 発売日: 2001/07/09 メディア: 文庫 朝の電車から「ドン・キホーテ」を読み始める。牛島訳は読みやすくすいすいと話しが進んでいく。娯楽と諧謔。ビルドゥングロマンス…
自我の記憶と周辺の記憶 或る少女の死まで 他二篇 (岩波文庫) 作者:犀星, 室生 発売日: 2003/11/14 メディア: 文庫 いずれは自我も消えていくもの
アンドレ・ジッド・ウィーク 背徳者 (岩波文庫) 作者:アンドレ・ジイド 発売日: 1971/03/16 メディア: 文庫 20040802 ジイド「贋金つくり(贋金つかいでもよい)」を読了。世界ではじめてメタ小説の技法を取り入れたものということで筒井康隆「本の森の狩人…
眠られる夜には「幸福論」 幸福論 (第1部) (岩波文庫) 作者:ヒルティ 発売日: 1961/01/01 メディア: 文庫 20040712 電車ではヒルティ「幸福論(第一部)」を読んでいる。これまででは・仕事の上手な仕方・この世の子らは光の子らよりも利口であるの2章は秀…
我もまたアルカディアに イタリア紀行 上中下3巻セット (岩波文庫) メディア: - 全三巻読了。抜書きのまとめをここに。(上巻) ゲーテはナポレオン、ベートーベンと同時代人であり革命の世紀を生きたこと。イタリア紀行は1786年からでありフランス革命…
芥川竜之介ウィーク 羅生門 鼻 芋粥 偸盗 (岩波文庫) 作者:芥川 竜之介 発売日: 2015/01/22 メディア: Kindle版 20040601 今週は「芥川」、岩波文庫の芥川作品、所蔵の7冊を読破予定。大きな出来事も無く、帰りの電車の中で「羅生門・鼻・芋粥・偸盗」を読…