El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックガイド(12)冬休みに読みたい三冊

——冬休みに読みたい三冊—— 「読まなくてもいい本」の読書案内 (ちくま文庫) 作者:玲, 橘 発売日: 2019/05/09 メディア: 文庫 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の医学知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイドしてい…

ディアスポラ紀行

Diaspora、われもまた ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし (岩波新書 新赤版 (961)) 作者:徐 京植 発売日: 2005/07/20 メディア: 新書 無造作に抜いて借りてきた本。Diaspora(離散の民)。ユダヤ人であったり在日韓国・朝鮮人であったり、宗主国イギ…

終わりの感覚

書かれなかったことを読めなければ読めない本。 終わりの感覚 (新潮クレスト・ブックス) 作者:ジュリアン バーンズ 発売日: 2012/12/01 メディア: ペーパーバック 2018年1月この本を原作とした映画「ベロニカとの記憶」が公開されるとのことで読んでみ…

優雅なのかどうか、わからない

中年になった庄司薫? 優雅なのかどうか、わからない 作者:松家 仁之 発売日: 2014/08/28 メディア: 単行本 「火山のふもとで」でも感じたが、「赤頭巾ちゃん気をつけて」の庄司薫がそのまま職業人になったような感じ。他の登場人物とのやり取りも何か似てい…

大学病院の奈落

医療調査報道の鑑(かがみ) 大学病院の奈落 作者:高梨 ゆき子 発売日: 2017/08/25 メディア: 単行本 群馬大学病院の内視鏡的肝切除連続死亡事件を扱ったものであることは知っていましたが「大学病院の奈落」というタイトルからは、一方的な医療糾弾モノでは…

ブックガイド(11)スマホって自閉的なのかも

——スマホって自閉的なのかも—— 自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 作者:スティーブ・シルバーマン 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の医学知識をゲット!そんなコン…

パタゴニア

どんな辺境にも・・歴史あり パタゴニア (河出文庫) 作者:ブルース・チャトウィン 発売日: 2017/09/29 メディア: Kindle版 祖母の家にあったプロントサウルス(じつはミロドンという不思議生物)の皮に導かれてチャトウィンはイギリスからブエノスアイレスへ…

書物の達人 丸谷才一

丸谷才一ワールド 再訪・・ 書物の達人 丸谷才一 (集英社新書) 作者:川本 三郎,湯川 豊,岡野 弘彦,鹿島 茂,関 容子 発売日: 2014/06/17 メディア: 新書 丸谷才一の没後、その生涯や作品を論じるようなものは、刊行順に「文藝別冊 丸谷才一 古典と外文と作家…