2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「何のために生きるのか」を問い続けることが「生きること」 モナドの領域(新潮文庫) 作者:筒井康隆 新潮社 Amazon 岡山県の津山という城下町を旅してきた。そこの書店が見かけたので買ってみた。90歳になって神戸市垂水区の老人ホームにご夫婦で入居した…
就活を知らないだけに、楽しめた 六人の嘘つきな大学生 作者:浅倉 秋成 Audible Amazon 就活というものが、そこまで切実なものだと自分では実感したことがないので、その雰囲気はわかった。そして、企業が人を選ぶしくみなんて本当は底の浅いものだとは、重…
同じ悩みを抱えている人にすすめたい! 副業をはじめたいんですけど、税金ってどうしたらいいですか? 作者:福島 宏和 東洋経済新報社 Amazon 社会的に、企業が従業員の副業を認めるようになっているが、副業収入が増えてくると(具体的には20万円を超えると…
ノイエ・ハイマート=新しい故郷 ノイエ・ハイマート 作者:池澤 夏樹 新潮社 Amazon 故郷を失くして、新しい故郷を求めてさまよう、そんな人々。世界中で起こる難民化。中東(主にシリア)からヨーロッパを縦断して北欧やドイツに流れ着く人々の旅を主軸に、…
顔認証監視社会とは・・・ 心眼 作者:相場 英雄 Audible Amazon 健康保険証がマイナンバーカードになって、いくつかの医療機関で使ってみると、どんな医療機関にいっても顔認証で本人確認できるのに驚き・・・そして、心配になる。あれ、マインバーカードを…
認知症になっても、ならなくても、その先にあるのは「死」 マンガ認知症【施設介護編】 (ちくま新書) 作者:ニコ・ニコルソン,佐藤眞一,小島美里 筑摩書房 Amazon <読書中>結局は、日本人の未成熟な死生観が問われているように思えてならない。
筒井氏も90歳、最近神戸市内の老人ホームに入ったとのこと 残像に口紅を (中公文庫) 作者:筒井康隆 中央公論新社 Amazon NHKで老人ホームの筒井氏にインタビューしながら、作品解説をする特番を見た。氏の動静は新潮社誌「波」の氏のエッセーで知ってはいた…
東京都美術館で「田中一村」に惚れ込む 日本のゴーギャン 田中一村伝(小学館文庫) 小学館 Amazon <読書中>
大東京を歩いてみれば・・ 江戸東京《奇想》徘徊記 [新装版] (朝日文庫) 作者:種村 季弘 朝日新聞出版 Amazon <読書中>
コンセプトはいいが、深みのない旅? 何かをやりとげたいと思った、70歳の日本一周の旅 作者:阿波 周作 扶桑社 Amazon 著者は1951年生まれ。彼が70歳の2021年頃、コロナ禍の中北九州(宗像市)からクルマで日本一周した記録。トータル176日だが、うち77日…
宝くじ小説としては視点が新しい ポップ・ラッキー・ポトラッチ 作者:奥田 亜希子 Audible Amazon 偶然買った宝くじで2億円を手に入れた、少しおバカで常識にしばられている20代女性という設定だが、主題は次第に「贈与とお返し」にシフト。ポトラッチ(イン…
新刊発売とほぼ同時にAudibleとは・・・読書世界もどんどん変化 富士山 作者:平野 啓一郎 Audible Amazon 平野啓一郎はかなりAudibleで聴いている。15年ほど前、東京の木場公園のすぐ横に住んでいた頃、木場公園で男の子を遊ばせる平野氏夫妻(元モデルの奥…
いやあ、この作家はなかなかユニーク!<読書中> 女たちの平安後期―紫式部から源平までの200年 (中公新書) 作者:榎村寛之 中央公論新社 Amazon 「謎の平安前期」に比べれば、平安後期は摂関政治の終わりから、院政ー保元・平治の乱ー平清盛から源頼朝の鎌倉…