El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

六人の噓つきな大学生 Audible

就活を知らないだけに、楽しめた

就活というものが、そこまで切実なものだと自分では実感したことがないので、その雰囲気はわかった。そして、企業が人を選ぶしくみなんて本当は底の浅いものだとは、重々知ってはいたが、あらためて確認できた。

というか、そういう事実を就活生自身もすでに知っているでしょうね。企業も就活生も無意味な就活というお芝居を続けているだけでしかない。それは終身雇用制だったり、一度採用されればよほどのことがないとクビにできない制度だったり、という日本独特のしくみのせいだよね。

ベンチャー指向などで変わってきているとは思うが、どうにかならんのかね・・・と、生涯就活には無縁だった爺は思う。

この作家の叙述トリックは結構しっかりしてる。もう一作くらい聴いてみたい。

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