El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

心眼 Audible

顔認証監視社会とは・・・

心眼

心眼

Amazon

健康保険証がマイナンバーカードになって、いくつかの医療機関で使ってみると、どんな医療機関にいっても顔認証で本人確認できるのに驚き・・・そして、心配になる。あれ、マインバーカードを経由して私の顔はもはや国にしっかり記録されてしまったのかと。そんなこと、聴いていないよね?

おそらく、顔認証をするたびに顔のデータは更新され精緻化されているのではないか?今なら顔認証をやめることでより精緻な顔データを国に持たれることを防げるのではないか、なんて思うけどどうなっていくのか。

また、スマホの顔認証も便利だけど、その認証データがスマホ内にとどまっているという保証はない。

そう考えると、闇バイトにひっかかって犯罪を犯した若い人たちがあっという間につかまってしまうのも、たぶん顔認証や、Nシステムなど、個人を捕捉するシステムに自分もどっぷりつかっているんだろうな。

今はいいけど、国のやることが許せない事態になったときに、多分、驚くほどこちらの情報が収集されているということに驚かされるのだろう。もう、いい歳なので、そんなことはどうでもいいという気持ちもあるが・・・。

そんなことを考えさせられる、警察のIT化を取り上げた小説。