El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

副業をはじめたいんですけど、税金ってどうしたらいいですか?

同じ悩みを抱えている人にすすめたい!

社会的に、企業が従業員の副業を認めるようになっているが、副業収入が増えてくると(具体的には20万円を超えると)確定申告して税金を払わなければならない。そこらあたりから、その税金をどう抑えるかというのが一つのテーマとして生じる。

まずは、例えば文章を書いて得た原稿料程度であれば「雑所得」として計上するレベルから始まる。この場合は、給与収入と合算されて課税されるので、そもそも高給取りだとなんのために副業しているのかわからないほど税金に持っていかれる。例えば給与所得が1000万ある場合だと、10万円の原稿料収入は所得税と住民税を引くと57000円と半減する。

次の段階は副業を個人事業主の事業として「事業所得」にする。これには届けが必要。そして「青色申告」「複式簿記」「会計ソフト」と、事態は複雑さを増していく。

もし、莫大(数千万単位?)な収入が得られるようになったら「法人化」したほうが有利な場合もあるが、一般人には遠い世界。

というわけで、副業を始めたら、意外に副収入が得られて・・・税金がすごい!という人は、事業主としての届け出と青色申告に手をつける必要がある。

また、別の話として消費税のインボイス制度も関わってくる。こうなってくると、もはや頭の体操レベル。この本は、今年は雑所得で済ませたけど、来年からは個人事業主になりたいという人にピッタリのレベル。おすすめ。