El librero la Fontana

El librero la Fontana・ホンタナ(いずみ)氏の本棚「人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ 」(アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

ドーン

もっとも分人主義を体現しているという「ドーン」 ドーン (講談社文庫) 作者:平野啓一郎 講談社 Amazon <読書中>

双調平家物語(15) 源氏の巻(承前)・落日の巻・灌頂の巻

いよいよ最終第15巻・・・去年の2月に読み始めたのでほぼ1年 双調平家物語15 源氏の巻(承前) 落日の巻 (中公文庫) 作者:橋本治 中央公論新社 Amazon <読書中>

新・私の本棚 (5)理系研究者の人生終盤は? 医師が読み解く「老後のヒント」

https://membersmedia.m3.com/articles/7061 65歳すぎの元外科医ホンタナが、医学知識のアップデートに役立つ一般向け書籍をセレクトし、テーマごとに同世代の医師に紹介するブックレビューのサード・シーズン「新私の本棚・65歳超えて一般書で最新医学」の…

クライマーズ・ハイ (Audible)

悲しい思い出 クライマーズ・ハイ 作者:横山 秀夫 Audible Amazon 1985年、医者にはなったけれど大学院生でもあった私は4月から初めての東京暮らしをしていた。生活費は病院の当直バイトで稼がなくてはならない身分だったのでお盆の時期は稼ぎ時で、8月12日…

双調平家物語(14) 治承の巻(承前)・源氏の巻

清盛の被害妄想が平家没落を加速する1180年(治承4年) 双調平家物語〈14〉治承の巻2(承前) 源氏の巻 (中公文庫) 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 以仁王・源頼政の打倒平家の旗揚げ(治承4年 1180年5月)。しかし、三井寺と叡山と興福寺それぞれの宗教勢…

訃報 目黒孝二氏 (「本の雑誌」創刊者)

団塊世代男性が死んでいく時代に入ってきたのですね 本の雑誌2023年1月号475号 本の雑誌社 Amazon 「本の雑誌」の創刊者で書評家・北上次郎としても知られる目黒孝二さんが死去された。享年76歳ということは昭和21年か22年のお生まれ、いわゆる団塊世代。団…

現代カタストロフ論

50年たつと過去の過ちを忘れてしまうだけ 現代カタストロフ論: 経済と生命の周期を解き明かす (岩波新書 新赤版 1953) 作者:金子 勝,児玉 龍彦 岩波書店 Amazon カタストロフ理論は1970年代~80年代に小さなブームがあったが、結局のところこの本がそうであ…

ヴァロットン 黒と白

8年ぶり2度目のヴァロットン展に行く前に ヴァロットン ――黒と白 (単行本) 作者:三菱一号館美術館 筑摩書房 Amazon 展覧会の図録も普通の出版社が出す時代になったのか、丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「ヴァロットン 黒と白」展の図録が筑摩書房から…

忘れる脳力

記憶と忘却のメカニズムーけっこうためになる! 忘れる脳力 脳寿命を伸ばすにはどんどん忘れなさい (朝日新書) 作者:岩立 康男 朝日新聞出版 Amazon 怪しい脳科学本と思ってしまいそうなタイトルだが、千葉大の脳外科の教授で脳の基礎研究の実績も十分な岩立…

ブックガイド(108)ージェネリックとインドー

ージェネリックとインドー https://uuw.tokyo/book-guide/ ジェネリック医薬品の不都合な真実 世界的ムーブメントが引き起こした功罪 作者:Katherine Eban 翔泳社 Amazon 新年明けましておめでとうございます。今年もブックガイドをよろしくお願いします。気…

訃報 今野 浩氏(工学部ヒラノ教授) 2022年2月に逝去

工学部ヒラノ教授シリーズで理系の老後の指針を示してくれる一人だった今野浩氏が昨年2月に亡くなっていた。亡くなった後にもシリーズの新刊が出ていたこともあり、不覚にも死去を把握していなかった。彼の著書を原稿に引用していたところ編集者から教えられ…

菊帝悲歌 小説後鳥羽院

隠岐に流されてからの人生が味わい深い 菊帝悲歌: 小説後鳥羽院 (河出文庫) 作者:塚本 邦雄 河出書房新社 Amazon 後鳥羽上皇と言えば、まさに「鎌倉殿の13人」のラストで承久の変を起こし北条時宗・泰時に敗れ、かろうじて残っていた天皇家という権威に終止…

2022年のAudibleまとめ

こういうレポートがAmazonから届いた。 私のAudibleを聴いていた時間は、年間15,490分=258時間1日あたり43分。これで月1500円がリーズナブルなのかどうかわからない。しかし、今はウォーキング時に必須なものになっているので、まんまとAmazonの戦略に乗っ…

ルポ 副反応疑い死ーワクチン政策と薬害を問い直す

コロナワクチンの副反応死は「17万分の1」 ルポ 副反応疑い死 ――ワクチン政策と薬害を問いなおす (ちくま新書 1701) 作者:山岡 淳一郎 筑摩書房 Amazon 新型コロナウイルスワクチンによる副反応は接種部位の痛み・発熱など多彩だが。いったいどれくらい…

すずめの戸締り

アニメでしか描けない、「3・11鎮魂歌(レクイエム)」 【冒頭12分映像】『すずめの戸締まり』※本編ではございません。 原菜乃華 Amazon Amazon Primeで公開されている冒頭12分に引き続いて神戸三宮のシネコンで鑑賞してきた。宮崎ー愛媛ー神戸ー東京ー仙台…

破局 Audible

「内面のない男」の話 破局 作者:遠野 遥 Audible Amazon Audibleで聴きました。平成生まれの作家による初の芥川賞受賞という作品(2020)。 主人公・陽介は慶応の4年生でラグビー部で鍛え上げた肉体をもち、勉強もそこそこでき、同級生の彼女・麻衣子がいて…

ぼけと利他

「ぼけ」が、利他に必要な「ずれ」を産み出す ぼけと利他 作者:伊藤亜紗,村瀨孝生 ミシマ社 Amazon 伊藤亜紗さんが目下研究テーマとしている「利他主義」、単に他人(ひと)のために何かをしてあげるということではなく、何かをしてあげることが行為者である…

本心

2040年の日本のリアルが感じられる 本心 作者:平野啓一郎 コルク Amazon 2022年に読み続けてきた平野啓一郎、彼の目下のところの最新長編「本心」(2021年5月刊行)を元旦から一気読み。平野啓一郎は2022は三島由紀夫の長大な評論にかかりきりだったようなの…

パーソナル トップ10レビュー(2022)

2022年は、世界的には、コロナ禍3年目・ロシアのウクライナ侵略で、なんとなく明確な未来像が描けないままに過ぎていく。5月に65歳になり「日々老化」という感じ。通勤回数がリモートワークで激減したままのため電車読書ができないかわりに、ウォーキング時…

決壊(下) Audible

辛く長い話の終着駅は稲毛 決壊(下) 作者:平野 啓一郎 Audible Amazon 上巻だけを聴いて・・・もうその驚異の展開で消耗し、それでなくても寒い冬にこの本を読み続けては暗すぎると思い自主規制してきたが、冬休み期間に入ったので今年中に読んでしまおう…

なりすまし(レビューその2)

「なりすまし」はさらに深い「アメリカ精神医療史」 なりすまし――正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ 作者:スザンナ・キャハラン 亜紀書房 Amazon さて、レビューその1を前提に「なりすまし」そのもののレビュ…

なりすまし(レビューその1)

著者自身を知り、映画も見て、複合的に取り組むべき傑作 なりすまし――正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ 作者:スザンナ・キャハラン 亜紀書房 Amazon まず著者のスザンナ・キャハランを知らないと面白さがわか…

オーディオ小僧のアナログ放浪記

レコードを聴くのにどこまで投資するのか・・・それが問題! オーディオ小僧のアナログ放浪記 (CDジャーナルムック) 作者:牧野良幸 株式会社シーディージャーナル Amazon 現在、音楽はAmazon Music(HD)とApple Musicの二つのサブスクで充分満足している。…

<訃報>渡辺京二さん 92歳

12月25日老衰のため死去・92歳 逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー) 作者:渡辺 京二 平凡社 Amazon レビューはそれほど書いていないが「逝きし世の面影」「黒船前夜」「バテレンの世紀」など、本が出れば読む、そんな作家のひとり・渡辺京二さんが今日亡く…

かたちだけの愛 Audible

誰かを愛しているときの自分を愛せる(肯定できる)時 かたちだけの愛 作者:平野 啓一郎 Audible Amazon 年末進行で読書時間が取れない中、移動時間は長くなりがちでAudibleへ。「決壊」があまりにつらい話なので一時中断して平野啓一郎の作品では少しは明る…

新・私の本棚 (4)脳は考えるためのものじゃない!?医師が読み解く「脳科学」

https://membersmedia.m3.com/articles/6799#/ 65歳すぎの元外科医ホンタナが、医学知識のアップデートに役立つ一般向け書籍をセレクトし、テーマごとに同世代の医師に紹介するブックレビューのサード・シーズン「新私の本棚・65歳超えて一般書で最新医学」…

双調平家物語 まとめ

だんだん「鎌倉殿の13人」と時代がかぶってきて読むほうがすすまない状態に。 年内にはフィニッシュしたい

2022年 古寺行こう まとめ

寒さが厳しくなってきたので、今年の「古寺行こう」は10冊分で終了。また桜の季節から再開予定だがアクセスのよいところは行ってしまった感じ。

京都不案内

「京都はだれもが苦手」、そこから一歩進むには? 京都不案内 作者:森 まゆみ 世界思想社 Amazon せっかく関西に住んでいるのだからと、定期的に京都や奈良にでかけて寺を巡ったりしている。奈良は友人が住んでいたり、馴染みの呑み屋ができたりしたのだが、…

(読書メモ)冬休みに読む本たち

11日間という小学生なみの冬休み・・・積ん読状態の本に優先順位を 今年、新刊で買った本だけでもかなり積み残したまま年末になろうとしている(写真)。今年は個人的な事情で11日も冬休みがあるのでどっぷり漬かって読むような本は冬休みに片付けたい・・・…