2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
自意識過剰の大阪弁 K氏の大阪弁ブンガク論 作者:江弘毅 発売日: 2018/06/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) ことさらに大阪弁、大阪弁て言わんでも、取り上げた小説は素直に読めば素直におもしろい。大阪弁に自意識過剰になって、なんだか不自然で、自分…
「まとめサイト」のような本。 時間とテクノロジー 作者:佐々木俊尚 発売日: 2019/12/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 巻末にたくさんの参考文献・資料が挙げられているが、それらの「おまとめ」をつないだ本。What's New? と言ってるうちに終わってし…
薬剤師のみなさん、こんにちは!ドクター・ホンタナ(Fontana)です。「薬剤師が読んで楽しめ仕事にも役立つ」そんな本を紹介するコラムの第3回は「こころの薬とDSM」。精神医療は平成年間に大きく変わり、処方される薬も様変わりしました。パニック障害・発…
一編が4ページでは何が言いたいのか伝わらない リスクの正体――不安の時代を生き抜くために (岩波新書) 作者:神里 達博 発売日: 2020/06/20 メディア: 単行本 はしがきが8ページあり、ここを読んだときには期待があった。COVID-19や地震をからめて重厚なリス…
「世界は存在しない」というのは日本では自明の理・・・と明記あり 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか (PHP新書) 作者:マルクス・ガブリエル 発売日: 2020/02/15 メディア: Kindle版 「なぜ世界は存在しないのか」のエッセン…
――甘いだけが糖(鎖)じゃない!―― おしゃべりな糖 (岩波科学ライブラリー) 作者:笠井 献一 発売日: 2019/12/07 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイドしてお…
日本人には・・当たり前なのでピンとこない? なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ) 作者:マルクス・ガブリエル 発売日: 2018/01/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 一神教世界に育ち、カントやヘーゲル、ポストモダンと学んだであろう著者が到達…
この本の影には、それなりの努力が見える それでも読書はやめられない: 本読みの極意は「守・破・離」にあり (NHK出版新書) 作者:浩爾, 勢古 発売日: 2020/03/10 メディア: 単行本 特定のジャンルの本を読んでは、バッサバッサと切り捨てる(一部賞賛もあり…
行政改革メインでたどる中原の中国史 中華の成立: 唐代まで (岩波新書) 作者:信一郎, 渡辺 発売日: 2019/11/21 メディア: 新書 4千年前の黄河中流域農耕社会の成立から8世紀半ば唐帝国の崩壊の始まり(=安史の乱)まで3千年のいわゆる中原の歴史。ただし、…
宮崎県人のテゲテゲ感 牧水の恋 作者:万智, 俵 発売日: 2018/08/29 メディア: 単行本 牧水は郷土の歌人であり高校の先輩。酒で43歳で死ぬのだが、なぜそこまで飲んべだったのか?県民性と言われるとつらい。その原因に「かなわぬ恋」を据えてみたのが俵万智…
「松原みき」の頃を想う レコード・コレクターズ 2020年 6月号 発売日: 2020/05/15 メディア: 雑誌 大学の学園祭で「松原みき」とデビューしたばかりの「松田聖子」に出会った頃、それがわたしの70年代の終わり。つい懐かしくて音楽雑誌に70年代特集があると…
還暦すぎのドクターに薦めたい―「記憶と認知症」をめぐる本 本連載は、還暦すぎの元外科医ホンタナが良質な「一般人向けの医学もの書籍」を読むことで、医学・医療の今にキャッチ・アップしていきたい、そしてそれを同世代の医師と共有したい!という思いか…
――働き方改革の前に知りたい―― 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書) 作者:小熊英二 発売日: 2019/07/17 メディア: Kindle版 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプ…
「まえがきにかえて」がすごくいい! これからはソファーに寝ころんで 作者:岡崎武志 発売日: 2019/05/30 メディア: 単行本 「これからはソファーに寝ころんで」というタイトルとカバー絵から62歳のたゆたう読書と音楽の生活が私小説風につづられるのかと思…