Book Review
人生最後のMacintosh!? macOS Tahoe パーフェクトマニュアル 作者:井村 克也 ソーテック社 Amazon 人生最後の、という枕詞で浪費しているかもしれない・・・ 今年はiPhoneやAppleWatchのリニューアルの年。その上、経費予算を遣いきれていない大人の事情もあ…
2025年の大もの読書 荒涼館 一 (岩波文庫) 作者:ディケンズ 岩波書店 Amazon 秋から冬に向かい、少し落ち着いて古典の長編を読んでみようと思い、今回選んだのがディケンズの「Bleak House」日本語タイトルは「荒涼館」。岩波文庫で1冊500ページ超×4冊。19世…
うーん、そこまで評価が高い理由が??? ババヤガの夜 (河出文庫) 作者:王谷晶 河出書房新社 Amazon 一気読みできる長さと展開で、名前に関わる叙述トリックがあって混乱させられる。ただし、ジェンダーやシスターフッド的なものを感じるほどのことなのか?…
自分が爺になると、なんだか爺本が読みたくなくなってきた 爺の流儀 (ワニブックスPLUS新書) 作者:嵐山 光三郎 ワニブックス Amazon 団塊世代が70歳~80歳になってきて、爺本もかなり高齢域のものが増えてきた。嵐山光三郎は15歳年長の83歳<読書中>
世界中で読まれている! 読むべきは日本のオヤジかも BUTTER(新潮文庫) 作者:柚木麻子 新潮社 Amazon あの木嶋佳苗の人物像をテーマにしながらも、いくつもの人間関係を重奏的に重ね合わせ、そして破綻がなく、未来へとつながるかなり名作。世界中で読まれ…
鷹狩り・・・ ハヤブサを盗んだ男――野鳥闇取引に隠されたドラマ 作者:ジョシュア・ハマー 紀伊國屋書店 Amazon 鷹狩=鷹やハヤブサなどの猛禽をハンターとして使ってウサギなどの獲物をとる、日本の殿様だけかと思ったら、アラブの王様もやってるんだ。で、…
行動力のある読書人を目指さねば・・と思えてくる かれが最後に書いた本 作者:津野海太郎 新潮社 Amazon 津野海太郎の書いた本とのつきあいも長い。1938年生なので80代も半ばか・・・彼の「歩くひとりもの」をバイブル化して読んでいたのは(Amazonでの購入…
坂口先生!4年前の予言的中です。 免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか (ブルーバックス) 作者:坂口志文,塚﨑朝子 講談社 Amazon 2021年6月に紹介した「制御性T細胞とは何か」の著者、坂口先生が2025年ノーベル医学生理学賞を受賞しました!レビューの中で…
2017~2019 直木賞受賞をはさんでのあれこれ 書くインタビュー 4 (小学館文庫) 作者:佐藤正午 小学館 Amazon 作家生活34年で直木賞・・・って、ちょっとヘンじゃないか?と思うんだけど、事実は小説より奇なり。佐藤正午が佐世保に閉じこもって授賞式にも代…
個人レベルでの強欲資本主義との決別! なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか? 異端の経営学者と学ぶ「そこそこ起業」 (集英社ノンフィクション) 作者:高橋勅徳 集英社 Amazon マネー関係の実用本みたいなタイトルと表紙絵だが、副題は「異…
Audibleの欠点が露呈・・ 事の次第: (小学館) 作者:佐藤 正午 Audible Amazon 7つの短編かと思って聴いていたら、複雑にからませた連作だった。それに気づいた時にはすでに伏線を忘れてしまっている、たぶんあのあたりが伏線だったのかなあ、と思うけどは…
基礎的な哲学・倫理学の用語が身につく! 思考実験大全 作者:岡本裕一朗 イースト・プレス Amazon <読書中>
鳩撃から「月の満ち欠け」まで 書くインタビュー (3) (小学館文庫 さ 4-9) 作者:佐藤 正午 小学館 Amazon 「きらら」2015年7月号~2017年2月号に掲載された「ロングインタビュー 小説のつくり方」を改題し、まとめた文庫オリジナル。 ひねくれた皮肉屋(そう…
そう言いたいのは、よくわかる 書くインタビュー 2 (小学館文庫) 作者:佐藤正午,東根ユミ 小学館 Amazon 書くインタビューの第2巻。2011年3月の「鳩の撃退法」の構想段階のインタビューから始まり、執筆期間中のインタビューの中断(3年!)を経て、2014年8…
80年代という同時代・・・ 松田聖子と中森明菜 1980年代に起きたアイドル革命 (朝日新書) 作者:中川右介 朝日新聞出版 Amazon 1980年代、私は23歳から32歳。人生で一番忙しい時期だったかも。明菜が2年連続のレコード大賞(その当時はすごい賞だ…
Audibleでも佐藤正午 きみは誤解している: (小学館) 作者:佐藤 正午 Audible Amazon 競輪短編集・・・危険なのは「競輪」をやってみたくなる(もちろん乗るのではなく車券を買うほう)こと必定なこと。どれだけ競輪に没入したらこれだけの競輪小説を書ける…
精神医療ミステリー 眠れるアンナ・O(新潮文庫) 作者:マシュー・ブレイク 新潮社 Amazon 「二転三転では終わらない」とあるが、いったいどうなっていくのか・・・暑さを忘れて読もうと、読み始めたのは半月前。なんせ文庫で680ページもあって、半分ほどま…
長年の私の思いが書かれていた! 誤読と暴走の日本思想~西周、福沢諭吉から東浩紀、落合陽一まで~ (光文社新書) 作者:鈴木 隆美 光文社 Amazon 日本人の考え方の根底の部分で、そもそも欧米の思想とずれているところは確実にある。いろんな業界でも、急に…
https://uuw.tokyo/book-guide/ 高齢者が急性期病院に殺されないために知っておくべきこと 作者:武久 洋三 幻冬舎 Amazon 「気楽に読めて、査定力もアップする本を!」というコンセプトのブックガイド、今回はやや重たいタイトルの本をご紹介。その名も『高…
2時間で一気読み!これは面白い 書くインタビュー 1 (小学館文庫) 作者:佐藤正午,伊藤ことこ,東根ユミ 小学館 Amazon 佐藤正午の創作のヒミツが少しずつわかる・・かも。 一応、形式上は女性ライターがメールで佐藤正午にインタビューして、それに佐藤正午…
「努力」も「自己実現」も幻想だ! 働かないおじさんは資本主義を生き延びる術(すべ)を知っている (光文社新書) 作者:侍留 啓介 光文社 Amazon という、オビの惹句こそが「幻想だ!」 資本主義の歴史あたりはまあまあ。なぜ我々が今、強欲資本主義の世界で…
かならず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ 5 (角川文庫) 作者:佐藤 正午 KADOKAWA Amazon 読み終わった。そして、最後は「かならず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」と書くと、単純な愛情の劣化をテーマにした話か、と思うかもしれない。ま…
放蕩記 (光文社文庫) 作者:佐藤 正午 光文社 Amazon
エゴの強いダメ男、それを描かせたらNo.1 彼女について知ることのすべて 新装版 (光文社文庫) 作者:佐藤 正午 光文社 Amazon 文体ともあいまって、エゴだけは強いけれど、物事を決められない、流れに身をまかせるくせいに、結果に納得せず、シャキッとしてい…
年金だけでは足りない人のための・・・ 年金だけでは足りない人のための 分配金生活 (光文社新書) 作者:梅森 浩一 光文社 Amazon うーむ、理屈はわかるがリスクがわかりにくい インベストの「世界のベスト」(インベスコ 世界厳選株式オープン 為替ヘッジな…
https://uuw.tokyo/book-guide/ アルツハイマー認知症は抗ウイルス薬と帯状疱疹ワクチンで予防できる 作者:松下哲 三省堂書店/創英社 Amazon 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなブックガイドの第139回…
デビュー作らしからぬ巧みさ 永遠の1/2 (集英社文庫) 作者:佐藤正午 集英社 Amazon 文庫500ページ、2日で読了。文庫解説で丸谷才一の影響がちらりと書かれていたが「たった一人の反乱」のポリフォニック(誰かが主役で延々と語るのではなく、其々の登場人…
ドキュメンタリーものも聴きやすい バブル兄弟 ‶五輪を喰った兄〟高橋治之と〝長銀を潰した弟〟高橋治則: 文藝春秋 作者:西﨑 伸彦 Audible Amazon <Audibleで聴いています>「ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス」でドキュメンタリーも面白く聴いていてもわかりや…
佐藤正午の短編世界はどうなんだ? 夏の情婦 (小学館文庫) 作者:佐藤正午 小学館 Amazon 5つの中短編からなる。<読書中>
選び取ったと思った人生の裏側 ジャンプ 新装版 (光文社文庫) 作者:佐藤 正午 光文社 Amazon 佐藤正午で猛暑を忘れる夏! 「熟柿」から始まったプチ佐藤正午ブーム。今年の8月はもっぱら佐藤正午を読んで過ごそうとブックオフで何冊か買ってきた。第一弾は「…