El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

神戸

神戸、書いてどうなるのか

神戸、結構いいよ! 神戸、書いてどうなるのか (ちくま文庫 や-64-1) 作者:安田 謙一 筑摩書房 Amazon 2015年に”ぴあ”から刊行された「神戸、書いてどうなるのか」が文庫化された。8年前なので、コロナ前(コロナ前とコロナ後で確かに何か変わったような気が…

上流階級 富久丸百貨店外商部(その1)Audible

神戸の百貨店外商部が舞台 [1巻] 上流階級 富久丸百貨店外商部: (小学館) 作者:高殿 円 Audible Amazon 百貨店外商部がどんな仕事をしているのか手に取るようにわかる本。あわせて阪神間のいわゆる上流階級の生態もわかる(ような気がする)。モデルは大丸…

『細雪』とその時代

阪神間で暮らすということ 『細雪』とその時代 (単行本) 作者:川本 三郎 中央公論新社 Amazon 10年ほど前に現在の住居であるマンションを購入したが、それまで縁のなかった阪神間を「終の住処」とすることへの躊躇がなかったわけではない。九州から関東へ、…

すずめの戸締り

アニメでしか描けない、「3・11鎮魂歌(レクイエム)」 【冒頭12分映像】『すずめの戸締まり』※本編ではございません。 原菜乃華 Amazon Amazon Primeで公開されている冒頭12分に引き続いて神戸三宮のシネコンで鑑賞してきた。宮崎ー愛媛ー神戸ー東京ー仙台…

アドルフに告ぐ

ヒラノ教授のオススメ手塚漫画だったけれど・・・ アドルフに告ぐ 漫画文庫 全5巻完結セット (ビジュアル版) (文春文庫) [マーケットプレイス コミックセット] 文藝春秋 Amazon 第二次世界大戦の時代を手塚治虫の味付けで漫画化したもの。主に神戸が舞台。「…

潮風のむこうには―平生釟三郎と住吉村の人々

住吉村住人(私のことです)の必読書 潮風のむこうには―平生釟三郎と住吉村の人々 作者:中森敏博 みるめ書房 Amazon 「住吉村の人々」ってだれ?と思うかもしれないが、現在の地名では兵庫県神戸市東灘区住吉本町・住吉東町・住吉宮町あたり。合併して神戸市…

定年後の居場所

世の中が求めているのはこのユルさ、ヌルさ、俗っぽさね 定年後の居場所 (朝日新書) 作者:楠木 新 発売日: 2021/05/13 メディア: 新書 ちょうど世代が合うし、神戸生まれで現在も神戸在住ということで、終の住処を神戸にもとめた者として、読んではみたけど…

神戸・続神戸

神戸~泣いてどうなるのか♪ 神戸・続神戸 (新潮文庫) 作者:西東 三鬼 発売日: 2019/06/26 メディア: 文庫 私自身、いろんな偶然で神戸を終の住処にすることになった。ちょうど、書店で「神戸・続神戸 西東三鬼」を見つけて買って読んでみた。不思議な読後感…

下田逸郎ライブ at 宇治市 橋寺放生院

20年ぶりくらいに下田逸郎さんのライブに行ってきました。宮崎生まれで終の住処が神戸というところが共通なんです。なんとなく一緒に歳をとってきたなぁ、と勝手に思ってはいるのです。新聞の写真で一番大きく写っている頭が私です

神戸の本棚

神戸・・終の住処か 神戸の本棚 作者:植村 達男 発売日: 1986/10/01 メディア: 単行本 神戸に関わりのある、本・作家・作品、それに著者自身の思い出などが軽い感じで書かれている。しかし、微妙にトゲのある表現もあり、著者は意外と皮肉屋かもしれない。 …