El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2013-01-01から1年間の記事一覧

Crazy like  us

Crazy Like Us: The Globalization of the American Psyche (English Edition) 作者:Watters, Ethan 発売日: 2010/01/12 メディア: Kindle版 「Crazy like us」、やはりこのような内幕暴露本があったのだ。日本のうつ病がマーケティングで作り出されていく様…

無限振子

あぶない本! 無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び 作者:Lobin H. 発売日: 2011/02/05 メディア: 単行本 午後からは時間をとって「無限振子」を読んだ。いささか衝撃的でもあったし、記述に思い当たるところもあった。しかし、こういう本の常とし…

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで (ハヤカワ文庫 NF 363 〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) 作者:ゲルト・ギーゲレンツァー 発売日: 2010/02/10 メディア: 文庫 「リスク・リテラシーが身に…

2666

超大作で夏休み 2666 作者:ロベルト ボラーニョ 発売日: 2012/09/26 メディア: 単行本 「2666」読む。結局230ページ、2章まで読む。3章まで伏線が続くらしいし、その後は決して心地よい読物ではなさそうだ。(8月12日) 少しだけ熱波がおさまり気味か。今週…

海賊と呼ばれた男

ある種の堕落 海賊とよばれた男(上) (講談社文庫) 作者:百田 尚樹 発売日: 2014/07/15 メディア: 文庫 海賊と呼ばれた男、読了。面白いと言えばその通りだが、で、何か?という感じ。いわゆるライトノベル風なのだ。歴史もラノベで語られるということか。必…

アラブ革命はなぜ起きたか

デモグラフィーにおける交絡因子を考えたい アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕 作者:エマニュエル・トッド 発売日: 2011/09/16 メディア: 単行本 日本語で出版されている本では比較的新しい(2011年9月刊行)ので、それまでの…

たった一人の反乱

創作の秘密はついにわからないまま たった一人の反乱 (1972年) 作者:丸谷 才一 メディア: - 丸谷氏の小説、特に長編はある特定の職業集団や職場をきわめて細かく描くことで、読者に知識を与えてくれる。一方で、主要な登場人物はそういった社会的バックグラ…