El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2007-01-01から1年間の記事一覧

ポール・オースターを読んだ春

「孤独の発明」というタイトルに心ひかれたあの頃 孤独の発明 (新潮文庫) 作者:ポール オースター 発売日: 1996/03/28 メディア: 文庫 「オラクル・ナイト」 2006.1.19 「孤独の発明」2007.4.20 「シティ・オブ・グラス」2007.4.24 「幽霊たち」2007.5.2 「…

万暦赤絵

万暦赤絵―他二十二篇 (岩波文庫 緑 46-3) 作者:志賀 直哉 発売日: 1987/10/01 メディア: 文庫 志賀直哉「万暦赤絵(他二十二編)」(岩波文庫)読了。志賀直哉の自選短編集。かなり身の回りの出来事を文章にすることで昇華しているようなところがある。ぼく…

モラル・ハラスメント

人間関係ってもっと複雑なのでは・・・? モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない 作者:マリー=フランス イルゴイエンヌ 発売日: 1999/12/01 メディア: 単行本 たぶん人間関係になんらかの悩みを抱えている人はこの本を読めば「あ、私のことが書い…

未来のイヴ

このイヴがいずれはEVAになる 未来のイヴ 上巻 (岩波文庫 赤 541-1) 作者:ヴィリエ・ド・リラダン 発売日: 1938/10/01 メディア: 文庫 「未来のイヴ」読了。「未来のイヴ」はいろいろあるだろうが、現実的には、下巻の初めの章「第四巻 秘密」における男が女…