El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

バリ山行

六甲山文学 バリ山行 作者:松永K三蔵 講談社 Amazon <読書中>

誰かがこの町で Audible

うーん、暗い 誰かがこの町で 作者:佐野 広実 Audible Amazon 社会派ミステリーなのだろうが、どうにも暗い。場所も埼玉のどっかのニュータウンということでパッとしない。自警団みたいな存在も、まあ昔の西部劇で「西部の町に都会から探偵がやってきて」と…

人生は冥途までの暇つぶし

最近の本屋には「シニア棚」が確かに増えた 人生は冥土までの暇つぶし 作者:島地勝彦 日刊現代 Amazon そんなシニア棚に立ち寄ってしまう自分も充分シニアというわけだ。そうすると、こういう面白そうな本に出会う。たしかに、若い時にやみくもに何かを追い…

テストステロン ヒトを分け、支配する物質

テストステロンに支配された頃もあった・・・ テストステロン: ヒトを分け、支配する物質 作者:Hooven,Carole 化学同人 Amazon 「テストステロン」、いわゆる男性ホルモン。最近、性同一性障害(LGBTQ)や性分化障害(DSD)という告知や、入院診断書を見る機…

西洋の敗北

日本は、ともに敗れるのか、勝ち組にまわるのか 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか (文春e-book) 作者:エマニュエル・トッド 文藝春秋 Amazon たしかに、ウクライナはロシアに敗北しそうだし、肩入れしてきたヨーロッパ(特に英仏)やアメリカは大きく…

失敗の科学 Audible

認知的不協和までは面白かったが・・・ 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 作者:マシュー・サイド,有枝 春 (翻訳) Audible Amazon 「失敗から学び、改善していく」にはまず「失敗したことを認める」ことが必要。しかし、認知的不協和という…

映画化されました、1/17公開! じいさん必見ですね 敵(新潮文庫) 作者:筒井 康隆 新潮社 Amazon かって文化人だった男の老残と現世への未練を・・・。これを書いたころ(2000年)の筒井康隆は今の自分と同じくらいの歳でした。 それにしても、主人公に長塚…

俺ではない炎上 Audible

「SNSという民意」をうまく織り込んだ叙述トリック 俺ではない炎上 作者:浅倉 秋成 Audible Amazon SNSでの世論誘導! 正直、兵庫県民は知事選がらみで疲れています...。パワハラ疑惑、疑惑捏造の疑惑、オールドメディア VS ニューメディア、PR会社のキラキ…