川上未映子ワールドに没入
しばらく時間がかかったが、川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」をAudibleで完聴した。いやあ・・いい。
女性にかぎらず、人間の生きづらさを正面から描いて、なおかつ日常の中に救いもある。そんな人生の本質って、理屈っぽい哲学書では全然心にひびかないのに、川上未映子の文章だと、すーっと納得させられてしまう。
独善的な友達・聖(ひじり)もなかなかいいし、他の登場人物もいかにも自分の周りにいそうな錯覚にとらわれる。
それに文字で読むよりもスピードが制限されるAudibleに本当にぴったり。時間の経過がゆっくりして小説世界とシンクロできる。
せっかちな人にAudibleはおすすめ!