日本人には・・当たり前なのでピンとこない?
一神教世界に育ち、カントやヘーゲル、ポストモダンと学んだであろう著者が到達した新実存主義というものが日本人にとっては慣れ親しんでいる多元主義的な精神だというのは面白い。逆に、この本でことさらに「新しいんだよ」といわれても、当たり前すぎてピンとこない日本人は多いのかもしれない。
多元主義的で統一的な規範をもたずその場その場の関係性で生きていく、まさに無常である・・・。そこからどうしていくかという学びはこの本の中にあるかもしれない。芸術の章など参考になった。