El librero la Fontana

El librero la Fontana・ホンタナ(いずみ)氏の本棚「人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ 」(アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

牧水の恋

 宮崎県人のテゲテゲ感

牧水の恋

牧水の恋

  • 作者:万智, 俵
  • 発売日: 2018/08/29
  • メディア: 単行本
 

 牧水は郷土の歌人であり高校の先輩。酒で43歳で死ぬのだが、なぜそこまで飲んべだったのか?県民性と言われるとつらい。その原因に「かなわぬ恋」を据えてみたのが俵万智さんの「牧水の恋」。宮崎の田舎から出てきた20代前半の青年がいい女に出会えばそりゃ「惚れてまうやろ!」、焼酎しかない宮崎から来たら日本酒「飲んでまうやろ!」

小枝子の別れそうで別れない引っぱりも良くないといえば良くないが、宮崎県人としては牧水のテゲテゲ感(たいがいたいがいの宮崎弁、いい加減で自堕落)のほうが身につまされる。宮崎におったらテゲテゲで焼酎飲んでても死にはせんかったじゃろ。

まあしかし、この恋と酒があってあの珠玉の歌の数々が生まれたことは真実。