El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

訃報

ムツゴロウの青春記

訃報 畑正憲氏 1935年〈昭和10年〉4月17日 - 2023年〈令和5年〉4月5日 享年87歳 ムツゴロウの青春記 (文春文庫) 作者:畑 正憲 文藝春秋 Amazon 若い人は知らないか、動物王国の奇矯なおじいさんという認識くらいはあるのかも、あるいは麻雀の強豪? 「ムツゴ…

訃報 目黒孝二氏 (「本の雑誌」創刊者)

団塊世代男性が死んでいく時代に入ってきたのですね 本の雑誌2023年1月号475号 本の雑誌社 Amazon 「本の雑誌」の創刊者で書評家・北上次郎としても知られる目黒孝二さんが死去された。享年76歳ということは昭和21年か22年のお生まれ、いわゆる団塊世代。団…

訃報 今野 浩氏(工学部ヒラノ教授) 2022年2月に逝去

工学部ヒラノ教授シリーズで理系の老後の指針を示してくれる一人だった今野浩氏が昨年2月に亡くなっていた。亡くなった後にもシリーズの新刊が出ていたこともあり、不覚にも死去を把握していなかった。彼の著書を原稿に引用していたところ編集者から教えられ…

<訃報>渡辺京二さん 92歳

12月25日老衰のため死去・92歳 逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー) 作者:渡辺 京二 平凡社 Amazon レビューはそれほど書いていないが「逝きし世の面影」「黒船前夜」「バテレンの世紀」など、本が出れば読む、そんな作家のひとり・渡辺京二さんが今日亡く…

訃報 小田嶋隆氏 逝く

同い年、65歳のコラムニスト、小田嶋隆氏が亡くなった。「わが心はICにあらず」は昔々月刊ASCIIに連載されていたのではなかったか。80年代、30歳前後から何かと文章を目にしてきたので、同時代人という感覚。まあ、歳が同じなのであたりまえだが。 下記の日…

苦役列車・・西村賢太氏逝く

芥川賞作家、西村賢太氏の急死をネットニュースが伝える。54歳。タクシーの中で意識消失したままの死とあり。自分のレビューを検索して見ると11年前に「苦役列車」を読んでいる。 その後も雑誌に連載しているものはポツポツと読んでいた。「本の雑誌」には「…

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

仕事にレッテルを貼ることの不幸 ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド・グレーバー 発売日: 2020/07/30 メディア: 単行本 おそらく仕事に不満を抱えている人間はこの本を読むと「ああ、おれはブルシット・ジョブの犠牲者なんだ…

レコード・コレクターズ 2020年6月号

「松原みき」の頃を想う レコード・コレクターズ 2020年 6月号 発売日: 2020/05/15 メディア: 雑誌 大学の学園祭で「松原みき」とデビューしたばかりの「松田聖子」に出会った頃、それがわたしの70年代の終わり。つい懐かしくて音楽雑誌に70年代特集があると…

昼夜日記

生前刊行された最後の日記 昼夜日記 作者:坪内 祐三 発売日: 2018/10/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) 2016年7月までの記録。2020年1月13日死去。2014年の映画「酒中日記」の頃のことなども書かれている。その後の日記はいずれ本の雑誌社から出るのだろ…