工学部ヒラノ教授シリーズで理系の老後の指針を示してくれる一人だった今野浩氏が昨年2月に亡くなっていた。亡くなった後にもシリーズの新刊が出ていたこともあり、不覚にも死去を把握していなかった。彼の著書を原稿に引用していたところ編集者から教えられた(さすがに編集者は出てきた人物の生没は確認するらしい)。
特にここ数年はヒラノ教授の終活シリーズとなっていたので刊行されるたびに読んで「参考になる」とレビューしていたが、その最後の日々、死因などわからないままになってしまった。
わからないのに書くのも僭越ではあるが、長患いすることなくボケないうちに、彼のように唐突に死ぬ、そこを私も目指している。死は生のゴールではなく、生の突然の中断なのだから。 https://orsj.org/wp-content/corsj/or67-5/or67_5_226.pdf
合掌。