El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

ディアスポラ紀行

Diaspora、われもまた

 無造作に抜いて借りてきた本。Diaspora(離散の民)。ユダヤ人であったり在日韓国・朝鮮人であったり、宗主国イギリスのよりインドからウガンダに入植させられたインド人であったり、歴史のうねりの中で故郷を追われ、無縁の地に新しい故郷を得て、また追われ・・・。そのようなさまざまに翻弄された人々を、その中でもアーティスト(詩人・音楽家・小説家など)を中心に語る。Diasporaであったユダヤ人がパレスチナ人をDiasporaにする。「エイズの起源」にあった「コンゴのハイチ人」もまた二重のDiasporaであったか。気になったものを列挙
轍の鮒
フリードリヒの絵「雲海の上の旅人」
プリーモ・レーヴィ