El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

また台風が九州に近づいている。一日、論文に手を入れたりして過ごす。500ページ超の古山高麗雄「二十三の戦争短篇小説」(文春文庫)を読了。このひとは、戦争がなかったらどういう人生になっていたのかな。戦争体験。今、本棚の一つを占めている、大岡昇平古山高麗雄大西巨人、皆、戦争体験を小説にすることで文学者として名を成した人たち。戦争文学にすこし食傷気味なのでいったんここで、赤帯をはさもう・・ということで10月のテーマ読書はなんとユーゴーレ・ミゼラブル」。岩波文庫600ページ超×4冊の計2400ページ。一日100ページ読まねば10月中には終わらない。