El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

壇蜜(2)

かそけき を愛す 「壇蜜」(2) (モーニングコミックス) 作者:清野とおる 講談社 Amazon 六角精児の「飲み鉄本線日本旅」のナレーションを含めて「壇蜜」の「幽(かそ)けき」ところが好きだ。その「かそけき」な感じが、夫の清野とおるのマンガで読むたび…

成瀬は都を駆け抜ける Audible

成瀬シリーズ、最終作 成瀬は都を駆け抜ける 作者:宮島 未奈 Audible Amazon しかし、京都人も特殊だが、京大生もまたそうなのか・・・と思っていたけど、まあ普通。妙にプライドが高い人もいる。それはどこでも同じか。作者の宮島氏が京大文学部出ているそ…

パイドン

妻との死生観の違いを解明したくて・・・読んでみた。 パイドン: 魂の不死について (岩波文庫) 作者:プラトン 岩波書店 Amazon 我が妻は死をまったくおそれない人であることを最近知り驚く。 死への恐怖、忌避感はどこから生じるのか、そしていかにして克服…

肩をすくめるアトラス 第2部 二者択一

第2部 読み終わった・・・ 肩をすくめるアトラス 第二部 二者択一 作者:アイン・ランド,Ayn Rand アトランティス Amazon ちょうど確定申告の時期に重なって、追加徴税にゲンナリしていた時期だっただけに「ああ、こうやって社会の仕組みとして自分の働きがか…

ブックガイド(145)ー「要約」ですら情報過多ー

https://uuw.tokyo/book-guide/ なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 作者:三宅香帆 集英社 Amazon 「気楽に読めて、査定力もアップする本を!」というコンセプトのこの連載。最近、ふと思うことがあります。このレビューを読んでいる皆さん…

きのうの神さま

「永い言い訳」から西川美和つながりで・・・ きのうの神さま (文春文庫) 作者:西川 美和 文藝春秋 Amazon 鶴瓶が主役をつとめた「ディア・ドクター」と言う映画もまた西川美和脚本・監督。そのモチーフとなる医者ものの短編集。

THE 新版画

プチ・ブーム なんですよね「新版画」 川瀬巴水木版画集 作者:川瀬巴水 阿部出版 Amazon 江戸期の浮世絵の伝統を継ぎ、明治以降に脈々と続く「新版画」の世界。「べらぼう」の蔦屋重三郎の頃の江戸時代と同じで版元があり、絵師、彫師、摺師の分業で作られる…

午後

久しぶりのシーラッハ 午後 作者:フェルディナント・フォン・シーラッハ 東京創元社 Amazon 装丁からもう雰囲気盛り上がる!今回は短編集。短編とはいっても1ページのものとか、まあアフォリズムみたいなものもある。 それでも独特のシーラッハ節。皮肉の効…

文人の思想

隠居・・・への道 文人の思想: 人生をこころ豊かに楽しむ 作者:笹川 巖 東洋経済新報社 Amazon そろそろ、というかもうすでに、人生の目的はこの辺りというポイントを過ぎてしまった。50代くらいまでは、まだ先がみえず「闇雲にがんばってより良き明日をめざ…

永い言い訳 Audible → 最後は本で

この人、こんなに上手いとは・・・ 永い言い訳: 文藝春秋 作者:西川 美和 Audible Amazon 本木雅弘主演で映画化もされているが、何となくつまらなそうで観ていなかった。原作というか、映画の監督である西川美和さんが書いた本なので、まさに原作を書いて映…

side B  Audible

熱かったり、冷めてみたりの競輪随筆集 side B: (小学館) 作者:佐藤 正午 Audible Amazon それにしてもどうして、佐藤正午の文章は聴きやすいのだろう。きっと、執筆の段階でものすごく言葉を練って練って書いているんだろうな。<Audibleで聴いています>