El librero la Fontana

El librero la Fontana・ホンタナ(いずみ)氏の本棚「人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ 」(アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

橋本治で古典を読む

双調平家物語(11) 平家の巻(承前)

平清盛、急上昇のその理由(わけ) 双調平家物語11 平家の巻(承前) (中公文庫) 作者:橋本治 中央公論新社 Amazon 保元の乱・平治の乱の後、価値観がひっくり返ったのに旧い価値観も引きずられている時代。天皇・上皇・摂関家・周辺藤原家そして平家・・…

双調平家物語(10) 平治の巻(承前)平家の巻

平治の乱の一カ月を描くのに300ページ!ちょっと執着しすぎ? 双調平家物語 (10) 平治の巻(承前) 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 平治の乱は平治元年(1159年)12月に始まり、その年のうちにはほぼ決着がつき、翌平治2年(1160年)1月上旬には首謀者・藤…

双調平家物語(9) 平治の巻(承前)

300ページで三年間! 双調平家物語 (9) 平治の巻(承前) 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 保元元年(1156年)の保元の乱の終結後から平治元年(1159年)の平治の乱の勃発まで、わずか3年の間の出来事に一冊全部、300ページ超が費やされる。日本史の教科書で…

双調平家物語(8) 乱の巻(承前) 平治の巻

リアリスト藤原信西により歴史が加速 双調平家物語 8 乱の巻(承前) 平治の巻 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 「双調平家物語」は途中で話が膨らんで、第五巻から始まった「保元の巻」だが、「保元の乱」が起こるのは第八巻。 自分の妻(待賢門院)と祖父…

双調平家物語(7) 乱の巻

平安末期の「おっさんずラブ」 双調平家物語〈7〉乱の巻 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 上皇のいる院と帝のいる朝廷。力を持つのが院であるがゆえにルーズな人事が横行し、閑院流藤原氏や六条流藤原氏といった傍流の藤原氏が院の近臣として力を持つ。そ…

双調平家物語(6) 保元の巻(承前)

暴君・白河帝の長命の末に武者の世へ 双調平家物語〈6〉保元の巻(承前) 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 一冊丸々「白河天皇(上皇)」。白河天皇は在位1072-1086、譲位して白河上皇となって院政は1086-1129、やりたい放題の57年間。乱脈という意味では、…

双調平家物語(5) 父子の巻・保元の巻

驚異の橋本流日本史 奈良時代末期から院政の直前まで 双調平家物語〈5〉父子の巻・保元の巻 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 本巻は、奈良時代末期から平安盛期・藤原時代(摂関政治)の終焉まで。 前半三分の一は、なぜ全盛時代と思われたその時に藤原仲…

メモ 橋本治 日本古典作品一覧

偶然読み始めた「双調平家物語」だが、さらに note の chisato_mrt さんのこの記事がさらに背中を押してくれて、橋本治の日本古典を読む気力がアップ⇑ しかし、道は長い これで古典がよくわかる 古典を読んでみましょう 橋本治の古事記 桃尻語訳 枕草子(全3…

双調平家物語(4) 栄華の巻3

あー! 奈良時代ってそういうことだったのか! 双調平家物語〈4〉栄花の巻(3) 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon 奈良時代は「聖武天皇の時代」。天智、天武のあと、娘でもあり妻でもある持統女帝から元明・元正とつなぎの女帝のあとに「聖武天皇(724-749)…

双調平家物語(3) 栄華の巻2

「大化の改新」から藤原不比等の死まで 双調平家物語 (3) 栄花の巻2 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon まだまだ全然平家物語になりません。著者も書いているうちにどんどん深みにはまっていった感じ。しかし、だからこそ「読めばすべてがわかる」日本史物語…

双調平家物語(2) 栄華の巻1(承前)

「継体天皇」から「大化の改新」まで 双調平家物語〈2〉栄花の巻(1)承前 作者:橋本 治 中央公論社 Amazon 平家物語の前提として院政時代があり、院政時代の前提として摂関政治の時代があり、摂関政治の時代の前に藤原氏以前の天皇の時代がある。というわけで…

双調平家物語(1) 序の巻・栄華の巻1

とほく異朝をとぶらえば 双調平家物語〈1〉序の巻 栄花の巻(1) 作者:橋本 治 中央公論社 Amazon ボッシュ・シリーズに変わるシリーズ物を楽しむ読書として「橋本治で古典を読む」というプロジェクトを始めてみた。「双調平家物語」15巻、「窯変源氏物語」14…