El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

橋本治で古典を読む

双調平家物語(3) 栄華の巻2

「大化の改新」から藤原不比等の死まで 双調平家物語 (3) 栄花の巻2 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon まだまだ全然平家物語になりません。著者も書いているうちにどんどん深みにはまっていった感じ。しかし、だからこそ「読めばすべてがわかる」日本史物語…

双調平家物語(2) 栄華の巻1(承前)

「継体天皇」から「大化の改新」まで 双調平家物語〈2〉栄花の巻(1)承前 作者:橋本 治 中央公論社 Amazon 平家物語の前提として院政時代があり、院政時代の前提として摂関政治の時代があり、摂関政治の時代の前に藤原氏以前の天皇の時代がある。というわけで…

双調平家物語(1) 序の巻・栄華の巻1

とほく異朝をとぶらえば 双調平家物語〈1〉序の巻 栄花の巻(1) 作者:橋本 治 中央公論社 Amazon ボッシュ・シリーズに変わるシリーズ物を楽しむ読書として「橋本治で古典を読む」というプロジェクトを始めてみた。「双調平家物語」15巻、「窯変源氏物語」14…