アレクサンドロス・マニア向け
歴史にときどき出現する大征服者の代表的人物アレクサンドロス。しかし、ほぼ一代限りで短い絶頂期のすぐ後に死んでしまった。ジンギスカンやナポレオンというタイプではなく、どちらかといえばヒトラー的。日本人が常識的に持っておいた方がよいであろうアレクサンドロスの知識は本書の10分の1くらいではないか。
よって、本書の過半はアレクサンドロス・マニア向けという印象を受けた。それにしても著者もそうとうなアレクサンドロス・マニアなのだろうなと感じられたので、それはそれで良い本。ただマニアではない読者にはちょっと退屈か。(蛇足だが、中学の時、木三田(きさんだ)君という同級生がいて、「あれ、木三田」とふざけていたことを思いだす)