El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

思い出トランプ Audible

アイロニーに満ちた世界観だったのか

<Audible>台湾の飛行機事故でなくなった向田邦子さん、聴きやすいのだが、人間の裏側をえぐるような皮肉の部分がするどすぎて、いい気分では聴いていられないというところが、たしかにあるんだよね。普通に話していても口の端がゆがんでいるような、ちょっとねじれた感じ。昭和の時代には受けたかもしれないが、今は口当たりのいい結末が求められている時代なんだろうな。