El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

故郷

 amok

故郷 (岩波文庫)

故郷 (岩波文庫)

 

 パヴェーゼ「故郷」をほぼ一日で読了。イタリア文学史の中ではネオレアリズモという範疇らしい。全体の印象はジョルジュ・サンドの「笛師の群れ」を思い出させたが、amok的な行動をとる人物はどこにでもいるということか。