El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「都市―江戸に生きる」〈シリーズ 日本近世史 4〉

江戸=貧困ビジネス都市? 都市――江戸に生きる〈シリーズ 日本近世史 4〉 (岩波新書) 作者:吉田 伸之 発売日: 2015/04/22 メディア: 新書 過剰な人口を背景に、賃労働者・遊女・非人などが都市に流入し、彼ら・彼女らの労働力搾取で利益を得る株仲間・札差・…

ブックガイド(42)渡り鳥は今日もインフルエンザを運んでいる

—渡り鳥は今日もインフルエンザを運んでいる— インフルエンザ・ハンター: ウイルスの秘密解明への100年 作者:ウェブスター,ロバート 発売日: 2019/01/10 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう…

「天下泰平の時代」〈シリーズ 日本近世史 3〉

戦後~平成よりも永い平和の100年 天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書) 作者:高埜 利彦 発売日: 2015/03/21 メディア: 新書 5代綱吉、8代吉宗という英君を中心として柳沢・萩原・間部・田沼ら側用人的俊才が固めて100年の平和。島原の乱から…

医師の不足と過剰

士業・師業の浮沈の現代史!貴重な教材 医師の不足と過剰: 医療格差を医師の数から考える 作者:桐野 高明 発売日: 2018/09/21 メディア: 単行本 たとえば、弁護士会や歯科医師会が平成を振り返ったとするならばその社会的地位の凋落を嘆かずにはいられないの…

「村 百姓たちの近世」〈シリーズ 日本近世史 2〉

統治体系が整備されて農村に余裕が生まれた 村 百姓たちの近世〈シリーズ 日本近世史 2〉 (岩波新書) 作者:水本 邦彦 発売日: 2015/02/21 メディア: 新書 高度成長期の人口移動期まで続く日本の農村の発生過程がよくわかる。環境によって多様ではあるものの…

ブックガイド(41) 医者も患者もバイアスだらけ

——医者も患者もバイアスだらけ—— 医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者 作者:文雄, 大竹,啓, 平井 発売日: 2018/07/27 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガ…

男たちよ、ウエストが気になり始めたら、進化論に訊け!

長寿の歴史はたかだか100年、それを進化生物学であれこれいうには短すぎないか? 男たちよ、ウエストが気になり始めたら、進化論に訊け! : 男の健康と老化は、女とどう違うのか 作者:リチャード・ブリビエスカス 発売日: 2018/09/15 メディア: 単行本 男性の…

インフルエンザ・ハンター

渡り鳥は今日もインフルエンザを運んでいる・・・ インフルエンザ・ハンター: ウイルスの秘密解明への100年 作者:ウェブスター,ロバート 発売日: 2019/01/10 メディア: 単行本 その道ひと筋ウン十年という研究者が書いた本はおもしろいものが多い。著者はイ…