El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

「都市―江戸に生きる」〈シリーズ 日本近世史 4〉

江戸=貧困ビジネス都市?

 過剰な人口を背景に、賃労働者・遊女・非人などが都市に流入し、彼ら・彼女らの労働力搾取で利益を得る株仲間・札差・遊郭経営者が利権集団となっていく。幕府はこれら利権集団から冥加金を吸い上げる。こうして江戸には江戸のビジネスモデルがあり、それは連綿と現在までそれも規模を拡大して続いているような。おぬしも悪よのう・・・