El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

生命はデジタルでできている

分子生物学をデジタルの眼でみれば 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像 (ブルーバックス) 作者:田口善弘 発売日: 2020/05/20 メディア: Kindle版 遺伝情報の保存庫DNAから特定のRNAが読みだされる。RNAの核酸3文字からなるコードをアミノ…

患者になった名医たちの選択

玉石混交・・・ 患者になった名医たちの選択 (朝日新書) 作者:塚崎 朝子 発売日: 2020/03/13 メディア: Kindle版 2020年5月29日 興味深いのはLGBTの松永先生とアルコール依存症の河本先生。こういう主観の部分が大きい状態は、その病気(?)を自分事として…

日本社会のしくみ

日本の雇用慣行形成史としてわかりやすい。 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書) 作者:小熊 英二 発売日: 2019/07/17 メディア: 新書 2020年5月27日 日本の働き方、外国(アメリカ・ドイツ)の働き方の違いから説きはじめ明治維…

ドクター・ホンタナの薬剤師の本棚(2)

免疫学が好き!苦手が得意になる3冊 薬剤師のみなさん、こんにちは!ドクター・ホンタナ(Fontana)です。薬剤師が読んで楽しめ、なおかつ仕事にも役立つ、そんな本を紹介するコラムの第2回は題して「免疫学が好き!」。私にとっても苦手分野だった免疫学を…

ブックガイド(70)アビガンはここにきく

――アビガンはここにきく―― カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか? (ブルーバックス) 作者:平山 令明 発売日: 2020/02/13 メディア: 新書 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲット…

私の本棚(8)コロナ禍の今読みたいウイルス本

還暦すぎのドクターが薦める医学読み物3選 さあ次のテーマに取り掛かろうというところで、ちょうど新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)のパンデミックが発生し、7都府県(2020年4月10日時点)に緊急事態宣言が発令されました。私の住まいは宣言地域…

陸奥宗光-「日本外交の祖」の生涯

ショック・ドクトリンの人、陸奥宗光 陸奥宗光-「日本外交の祖」の生涯 (中公新書) 作者:佐々木 雄一 発売日: 2018/10/19 メディア: 新書 小説とはちがい脚色なく事実を書いているため波乱万丈の面白さはないけれど、外交ヒーローとしてではなく職業としての…

ブックガイド(69)Stay Homeでウイルス・パニック小説

――Stay Homeでウイルス・パニック小説を―― 夏の災厄 (角川文庫) 作者:篠田 節子 発売日: 2015/02/25 メディア: 文庫 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイドしています、新年度で…