El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックガイド(18)前代未聞の恥ずかしい臨床研究

——前代未聞の恥ずかしい臨床研究—— 赤い罠 ディオバン臨床研究不正事件 作者:桑島 巖 発売日: 2016/09/16 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイドしています…

後藤明生・電子書籍コレクション Kindle版

私には、このコレクションのために Kindle Unlimited がある 挟み撃ち 後藤明生・電子書籍コレクション 作者:後藤明生 発売日: 2013/11/30 メディア: Kindle版 後藤明生氏のほとんどの著作がKindle Unlimitedで読める。つまりKindleで電車で読める。何ヶ月か…

夫・車谷長吉

絵手紙と旅と記録 何か形にし続ける執念を持ち続けたい 夫・車谷長吉 作者:順子, 高橋 発売日: 2017/05/12 メディア: 単行本 文章が上手で引き込まれるように一気に読んでしまう。著者がことばをあつかう人ということもあるだろう。 これまで読んできた車谷…

戦前日本のポピュリズム

面白さは星5つなんだけど・・ 「あの戦争はポピュリズムのせい」というのもポピュリスティックかも 戦前日本のポピュリズム - 日米戦争への道 (中公新書) 作者:筒井 清忠 発売日: 2018/01/19 メディア: 新書 確かにおもしろくて一気に読めるのだが・・・著…

日本の詩歌

詩歌に人生観を教えられ・・ 日本の詩歌――その骨組みと素肌 (岩波文庫) 作者:大岡 信 発売日: 2017/11/17 メディア: 文庫 古代から中世にかけての日本の詩文の本質をフランス人に講義するということで、なんといってもわかりやすく書かれているし、それだけ…

流罪の日本史

宇喜多秀家・・かわいそう 流罪の日本史 (ちくま新書) 作者:大門, 渡邊 発売日: 2017/11/08 メディア: 新書 通史としての流罪史を学ぶことができる。基礎となる文献・一次資料の読み解き、あやしい二次資料をあやしいという気遣いなど著者の真摯さが伝わる。…

人間通

古くさい 人間通 (新潮選書) 作者:谷沢 永一 発売日: 2008/05/01 メディア: 単行本 まあ、20年前の本だから・・・と笑ってすませよう。What's New?が20年前にあったとも思えないが・・・。渡部昇一や外山滋比古、最近では齋藤孝と同じテイスト。

ブックガイド(17)60ページの必読書

——60ページの必読書—— B型肝炎――なぜここまで拡がったのか (岩波ブックレット) 作者:奥泉 尚洋,久野 華代 発売日: 2015/09/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の医学知識をゲットしよう。そ…