El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

流罪の日本史

宇喜多秀家・・かわいそう

流罪の日本史 (ちくま新書)

流罪の日本史 (ちくま新書)

 

 通史としての流罪史を学ぶことができる。基礎となる文献・一次資料の読み解き、あやしい二次資料をあやしいという気遣いなど著者の真摯さが伝わる。。惜しむらくは、もっとシロウトには思いもよらないような歴史解釈を与えてくれたらと思ったが、テーマ的には難しかったのだろう。しかし、宇喜多秀家の流人人生は泣けた。その子孫たちの話も。大河ドラマでやって欲しいぐらいだ。現代的テーマになりそうではないか。

2018年11月追記 大河ドラマとレビューに書いたが、NHKで「偉人たちの健康診断・戦国武将・宇喜多秀家 長寿の秘密は島流し!?」という番組をやっていた。大河はさすがに無理か・・・