El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

君のお金は誰のため Audible

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なぜ高評価・・・?

5分の1くらいで「ダメ」とわかるレベルでした。評価が高いということは、そのレベルにあった読者層がいるということで、世の中そんなものかとも。チーズはどこに・・みたいな。

他人の評価を参考にしてイタい目にあうこと増えてませんか?そもそも人は、自分が体験したことを過剰評価しがち(映画に行ったら「つまらなかった」とは思いたくない)ですが、そうした心理的な部分だけでは説明できないことが、Amazonを中心とした「いいね」「高評価」システムにじわじわと広がっているように感じる。

売れることそのものより、高評価を得ることを目標にしたマーケッティングがある。例えば5000円の商品だけど高評価を書き込んでくれれば2000円をAmazonのギフトカードでバックするという仕組み。

この仕組みだと、買って失敗したと思った場合ほど出費を取り戻そうと、人の迷惑かえりみず「ウソ」の高評価を書くことになる。そうして評価システムそのものの信頼性が低下していくわけだ。(この本がそんなマーケティングというわけではありませんが、売りたい物の評価を上げるという手法はAmazonさんだってできるわけで・・・)