El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

しょうがの味は熱い Audible

ギブ・アップ

女性が聴いたらもっと心にひびくのかもしれないが・・・。いわゆる恋愛症候群というか恋愛至上主義の女性のモノローグが続くのがつらい。こじらせ女子を俯瞰的にみれている「勝手にふるえてろ」や「私をくいとめて」の前に書かれた作品で、綿矢りさ自身の恋愛観や結婚観も若かった?ということなのかも。

その年頃の女性が読んだら心に響くとは思いますが、これを60代男が歩きながら聴くのは精神衛生上よくないと判断して半分ほどでギブ・アップ。作家も作品を残しながら変わっていくのだなあと感じさせてくれました。