El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

かわいそうだね Audible

若い女性を描かせれば当代一!

「かわいそうだね」・・・「かわいそう」と考えることの不遜さ?そう考えることでの自己正当化(かわいそうだから・・・してあげなくちゃ)なんてやっているとじりじりと押し切られてしまう。最後の男女三人修羅場は経験なくして書けるものなのだろうか?

「亜美ちゃんは美人」・・・見た目超美人の人生の過酷さをこれほどまでに描き切り、それでいて、悲惨ではないかもしれない未来へつなぐ。

とにかく、Audibleで聴きやすい上に、文体のおかげかするすると頭に入る。私にとってはAudible作家No.1。