El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァレリー――知性と感性の相剋

ヴァレリー、あんたもか!? ヴァレリー――知性と感性の相剋 (岩波新書) 作者:清水 徹 発売日: 2010/03/20 メディア: 新書 ムッシュー・テストなどで読んでいて膝を打つこともあれば???となってしまうこともあり、ヴァレリーについての解説本を読めばいく…

老いへの不安 歳を取りそこねる人たち

年寄りブックガイド 老いへの不安 歳を取りそこねる人たち 作者:春日 武彦 発売日: 2011/04/07 メディア: 単行本 老いをテーマにした精神科医としての雑文と、著者好みの老いを描いた小説やエッセイの紹介がいい塩梅で混じっていて、ちょっとした年寄りブッ…

チボの狂宴

具体性のパワーがある。 チボの狂宴 作者:マリオ・バルガス=リョサ 発売日: 2010/12/25 メディア: ハードカバー ノーベル文学賞受賞ということで読んでみた。多くの場面を輻輳させながらひとつのタペストリーを作り上げていくリョサの手法(らしいです)は…

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

「戦争」に嵌った、嵌められた・・・が正しい。 それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫) 作者:陽子, 加藤 発売日: 2016/06/26 メディア: 文庫 満州事変あたりまでは勝っている戦争が多いこともあり、不平等条約からの脱出むけて刻苦勉励戦争する日本…