El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

綿の帝国 グローバル資本主義はいかに生まれたか(1/4)

かなり面白い!→購入して精読中 後へ

本文700ページ、参考文献100ページ!とにかく面白い。図書館本で読み始めたが買って読むことに。700ページ5千円なので躊躇があったが、一生ものの本。

われわれの賃労働も日本の衰亡もこの本の射程の中にある!

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314011952

綿の歴史は資本主義の歴史であり、常に暴力と強制を伴っていた――18世紀以降、綿産業の中心となった欧米の資本家と国家は、グローバルな綿のネットワークを形成、栽培のための労働力として奴隷貿易が定着するも、奴隷制廃止後には奴隷に代わる労働力の争奪戦が続き、現代の大手アパレルはコスト削減のため、国境を越えて工場を移している。

膨大な資料をもとに5000年、5大陸にわたる綿とそれにかかわる人々の歴史をたどり、今日私たちが直面している国家間・社会間の経済的不平等を含む現代世界の成り立ちを追究するとともに、国際協調のあり方についても示唆を与える、バンクロフト賞受賞作。

奴隷制、植民地主義、強制労働…社会的・経済的不平等や差別は資本主義の歴史の例外ではなく、その核心だった。

  • グローバルな商品の誕生
  • 戦争資本主義の構築
  • 戦争資本主義の報酬