El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

雨の日はソファで散歩

14年前の過去の自分に再会、長く続けているとこんなこともある

なんだか、最近書店で見かけて買ってしまい、半分ほど読んだところで昔読んだことがあったような気がして、何気なく自分のブログを検索したところ・・・ブログにも書いていた・・・↓ うーむ

「大酒大食の話」の中に菅茶山の書いたものとして

「すべての酒は小杯にて一日半日ものむは、覚えず量をすごして つもりては病をなす、大杯にておのれが量だけ一度に飲むものは、酒の力一時に出つくす故に害なし」。P100

2合なり3合と自分の量を決めて、サクッと飲んで終わりにするということだろう。盃でさしつさされつでは、量が把握できずいつの間にか過ごしてしまう。自分は、日本酒で言えば、現在は2合。120mlのコップ酒なら3杯という自覚はある。

こんな具合に、単なるウンチクではなく、種村先生の読書に由来する膨大な知識がベースになる話がいくつもいくつも連ねられる。最初は、出典が何か、なんてことに気をとられてペースがつかめないが、読み進んでいるうちに種村節がなじんできて、ああもう一冊読みたいな、とそんな気分に。→というわけで「江戸東京≪奇想≫徘徊記」を買うことに。