やっと日本でもロシアよりの論評が・・・トップ・ガン虚し
半分くらいの日本人も、現在のウクライナの膠着状態やロシア経済がガタつかないことを見て当初の「ロシアが単純に悪い」ので、すぐに勧善懲悪が成し遂げられる・・・なんてわけにはいかないと感じ始めているよね。
おまけにアメリカは下院議長の台湾訪問を強行させたりして中国を刺激。これってアメリカの中での政治的コントロールがうまくいっていないことを示していると思う。日本もサハリン2では微妙にロシアに譲歩していたりもするし、対米従属もケース・バイ・ケースという認識が作られつつあるのではないだろうか。
と、政治的な部分での面白さもあるが、核家族社会=自由で不平等、父権主義社会=不自由だけど平等など、トッドらしい分析も面白い。日本も敗戦後アメリカ的自由民主主義を受け入れて結果、核家族化して自由はあるけど格差は拡大している。
いつものトッド節で、それは言い過ぎだろうという部分も多いが、概ね正しい現状分析なのかなと思う。いやあ、それにしてもどういう決着をみるのかウクライナ・・・とんとわからない。現実世界では、映画とちがって60歳のパイロットが奇跡的に敵を撃破するなんてことはおこらない。