El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

エネルギーをめぐる旅 (Audible)

エネルギーから見たサピエンス全史

「エネルギー」版のサピエンス全史。「エネルギー」を軸におくことで、リアリティが高まり、かつ知らなかった内容も多いので、サピエンス全史よりも聴きごたえがあった。

エネルギー革命の歴史、エントロピー理論、散逸構造(これは面白い)、地球温暖化と取り上げるテーマは多い。

また、著者は日本石油ーJXのサラリーマンで仕事のかたわらこれだけの本を書かれたことには敬服。

へーっと思うような歴史や科学上の事実が多く、目から鱗。ただし、こうやってレビューを書こうとすると、聴いたものは意外に頭から抜けていくことに気づく。項目ごとに書けない。書こうとするなら聴きながらメモをとることが必要だろう。ウォーキングしながら聴いているのでそれはできない。

小説のAudibleではそんな感じがしなかった。紙版を読んでみたい。