ハリー・ボッシュ シリーズ(7) 読み終えるがのもったいない!
後半の法廷シーンあたりからおもしろすぎて読み終えるのがもったいない、そんな気になる。
「ポエット」のマカヴォイ(記者)、「わが心臓の痛み」のマッケイレブ(元FBIプロファイラー)も登場、ボッシュと三つ巴で、捜査・推理・報道・司法・犯罪者が入り乱れながらも、緻密な組み立てで進行。そして積み上げていったものが最後の裁判シーンで、すべてひとつになって爽快な解決へ。と、そこから最後の暗転があり、読者はさらに夜より暗き闇をみることになる。
全編にわたってボッシュの名前の由来である画家ヒエロニムス・ボス(英語ではボッシュ)の作品解説にもなっており画集やネットでボスの絵を見ながら読み進めたほうがいっそう楽しめる。
Amazon Prime ドラマではシーズン3に相当するが、本作では原作のほうがずっと面白い。しかし、ドラマでしかえられない空気感もあるので、どちらもはずせません。