この本をみすず書房が翻訳で出そうと思った理由は?
大学の教養部で文系学生に微生物学の概観を教えるシラバスを文章化したイメージ。繰り返しも多く値段の割には内容が薄いように感じる。ブルーバックスに比べてみすずの科学翻訳書はあたりはずれが大きいと思う。選書の問題か。
アメリカのこの手の本はいかに読者を楽しませるか著者と編集者がすごく努力している感じがするが、フランスではそうではないのかも。著者の専門と思われるボルバキアの部分だけが新味があった。訳者の矢倉氏は無理に哲学的なテイストを出そうとしているようでかえってわずらわしい。