El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

続 定年バカ

やっぱり読んでしまった・・・定年本書評集

続 定年バカ (SB新書)

続 定年バカ (SB新書)

  • 作者:勢古浩爾
  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: 新書
 

巷にあふれる定年本を罵倒しまくる(いくつかは賞賛)本で、取り上げられた本はまあだいたいにおいて著者の勢古さんの読みが正しいので、むだなくだらない定年本・終活本を読まなくてもいいようになっている。・・・と、いいつつも著者の論理によればこの本自体もどうでもいい定年本ではあるわけだが、このシリーズを読み続けているよしみで、読み始めたら大病にもなられたそうで大変でしたね。最後は橘曙覧の独楽吟の世界に入ったので、いよいよ解脱の境地?いやいや、読書生活が続く限り、まだまだ出そうですよ、「定年バカ・その後」など。勢古さんには私の還暦後バイブル「松浦玲 還暦以後」を取り上げてほしい。まあ、老後に本を読みながらその感想で本を書く、ひとつのスタイルか。