平野啓一郎の作品としては?
この中編小説はAudibleオリジナル。つまりAudibleのために書き下ろされたものらしい。掌編と言っていい長さでそれほど複雑な構成ではなく聴きやすいのではあるが・・・うーん、意図はわかるけれど、そこにある哲学はわからない、というかレトリックとしては成立するかもしれないけど、何のためにこんなストーリーを小説にしたのかはよくわからない。埋め草?
10年くらい前、江東区に住んでいた頃、目の前に巨大な公園があって妻とウォーキングしているときに平野啓一郎さんが元モデルの奥さまとまだ就学前の男の子を公園で遊ばせているところに遭遇したことがある。なんとなく、そこからの日常・子育てがこの小説には描写されているように感じた。