El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

古寺行こう(2)東寺 行ってみた

やはり「古寺行こう」は必携!

梅雨のさなか、ギリギリ降らない程度で涼しい。「古寺行こう」Vol.2だった東寺に行ってみた。少しずつ人出が増えているがまだまだ大丈夫。

東寺といえば五重塔と講堂の立体曼荼羅。五重塔はともかくとして、「古寺行こう」を携行していて思うのは、写真のプロが特別に許可を受けて照明や機材を厳選して撮影した写真は美しく見やすいということ。

実際に講堂に入ると①暗い、②ロウソクを模したLEDの燭台が邪魔、③近寄れない、後方に回りこめない、などでせっかくの立体曼荼羅も存在感に圧倒はされるものの個々の仏像をじっくり鑑賞するなんてとてもできない。ディテールが見えないんだもの。

そこで「古寺行こう」を開く。実物が近くにあってそれを感じつつ、ディテールは「古寺行こう」で見る。もう、今はこの鑑賞方式しかないなと思っている。

法隆寺や東大寺のようにコンクリートのミュージアムを作ってそこに入れてもらうとかなりよく鑑賞できるが、お堂で見るという本来の姿とは違うものね。

YouTubeの動画の方が現実よりリアルという。。。

「古寺行こう」片手に金堂・講堂・観智院と余さず鑑賞し、東寺餅を一個いただいて「立ち呑み いなせや」に向かうのでした。