El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

あたらしい皮膚科学 第3版

 これしかない!という皮膚科の教科書

教科書の中には、読者がすぐに「著者は独自の境地に達している」とわかる名著がときどきある。そんな教科書の代表格である清水宏先生の「あたらしい皮膚科学 第3版」、職場に古い版があるのだが在宅で皮膚科のことを調べる機会が増えてきたので最新版を購入した。とにかく写真が豊富(関係医局員のみなさんの苦労がしのばれます)で、眺めているだけでも(病変なので楽しいとはかぎらないが)興味深い。

残念なことに2020年に定年退官された清水宏先生は今年(2021年)2月にお亡くなりになったとのこと。退官後も前向きなところが発揮されたホームページ皮膚科医 清水宏 オフィシャルサイト (shimizuderm.com) をみると、無常を感じますね。