薬を分子レベルで理解する
薬が効くメカニズムってなんとなくは知っているし、例えばオプジーボにしてもそのメカニズムの模式図くらいはわかる・・レベルの人に、実際そのメカニズムが分子レベルでどう実現されているのかというところまで連れていってくれる本。
分子レベルというと亀の甲だとか化学式が出てきてとてもとても・・というイメージを持つが、本書ではメカニズム→化学式→立体構造グラフィックスの順に説明してくれる。特に薬が生体分子に作用している立体構造グラフィックスを見れば「薬の分子がこんなピンポイントで生体分子に作用しているのか」とすっきりわかる(ような気がして)ので楽しい。逆にこうした分子解析から創薬にもつながっていることもよくわかり、薬理学の現代的再学習になりました。