El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

こころの旅

神谷美恵子著作集 (3) こころの旅―付・本との出会い 作者:神谷 美恵子 メディア: 単行本 「こころの旅」P155からどのような仕事、学問、業績を生きがいとしてきたにせよ、そべては時とともにその様相と意義が変わって行くものだ。自分のあとからくる世代によ…

「すべてを投げ出してしまいたい」と思ったら読む本

残りの人生をどのように生きていけば 「すべて投げ出してしまいたい」と思ったら読む本 作者:諸富祥彦 発売日: 2016/07/20 メディア: 単行本 東大話法の諸富先生が中年の危機についてフランクルの心理学をもとに書いた本。 人生の「午後」では、人生の折り返…

生きて帰ってきた男

戦後こそが勝負の場 生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書) 作者:小熊 英二 発売日: 2015/06/20 メディア: 新書 「生きて帰ってきた男」をこの2日で読了。なかなか読ませる。むしろ日本に帰ってきてからの話のほうが面白い。無一物から生…

人間晩年図鑑

幸田文の晩年 人間晩年図巻 1990-94年 作者:関川 夏央 発売日: 2016/05/27 メディア: 単行本 あざとい・・・そういう直観をもつ。それでも読んでしまうのは自分が下世話だからだろう。しかたのないことで、人間臨終図鑑も同工異曲。まあ、ひとつの同時代史と…

人間晩年図巻1995-1999年

フランキー堺に似ていると言われて 人間晩年図巻 1995-99年 作者:関川 夏央 発売日: 2016/06/29 メディア: 単行本 印象に残ったのは「テレサ・テンが大陸中国でも国民的歌手だったこと」「フランキー堺が早熟の天才だったこと、私との同時代性(生まれた頃に…

日本の少子化 百年の迷走

ベビーブーム急停車の時代背景がよくわかる! 日本の少子化 百年の迷走: 人口をめぐる「静かなる戦争」 (新潮選書) 作者:河合 雅司 発売日: 2015/12/22 メディア: 単行本 団塊の世代をうんだ戦後のベビーブームの急ストップが優生保護法による堕胎と避妊の国…