残りの人生をどのように生きていけば
東大話法の諸富先生が中年の危機についてフランクルの心理学をもとに書いた本。
人生の「午後」では、人生の折り返し点に達した中高年が、そこでなしとげたことの一切が意味をもたなくなり、生き方の転換を余儀なくされる。「下降することによって上昇する」という逆説を体験する。中高年の問いは「私が本当にしたいことはなにか」ではなく「人生からの問い」に答えようとする問い。「残された人生で私はなにをすることが求められているのであろう」「自分の人生を意味あるものとして完成させるために、私は残りの人生をどのように生きていけばいいのだろう」という問い・・・らしい。