El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

岩波文庫の赤帯を読む

存命なのだろうか、門谷さん 岩波文庫の赤帯を読む 作者:門谷 建蔵 メディア: 単行本 なにかの拍子に、「岩波文庫の赤帯を読む」を読み始めたら、以前は「しろうとっぽい生硬な文章だなあ」と思って放っておいたのだが、そのシロウトっぽさが逆に自分にあっ…

渋江抽斎

新境地の史伝 渋江抽斎 (岩波文庫) 作者:森 鴎外 発売日: 1999/05/17 メディア: 文庫 森鴎外「渋江抽斎」を読了す。抽斎が死んでから維新、その子孫たちの物語が語られる。そして、それらの人物は明治風に名前をあらため、物語の冒頭の鴎外がインタビューす…

いつか王子駅で

いつか王子駅で (新潮文庫) 作者:敏幸, 堀江 発売日: 2006/08/29 メディア: 文庫 はっきりしない天気が続いている。3月も押し詰まり人事異動の影響もあって人手不足。十分に記録をつけられない日が多くなっている。残された記録もおおかた平板的で読むに耐…

お母さんの恋人

「お母さんの恋人」を読んだ お母さんの恋人 作者:伊井 直行 発売日: 2003/04/26 メディア: 単行本 朝の電車で読み始め、次の日の早朝に布団の中で読み終えた。徹夜をしたわけじゃなく、早く目が覚めたので続きを読んだ。そんなわけで、ストーリーは少しまど…