El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

量子とはなんだろう

正月早々ギブ・アップ!

この本、物理や数学の知識が50年前の受験生レベルでは歯が立たない!というのが正直な感想。ベクトルや行列はさわりだけしか勉強しなかった。大学の教養部で行列を少しやったし、物理化学ではシュレディンガーの波動方程式をとにかくまる覚えした記憶があるが、その後は急速に実用の学である医学世界に呑み込まれてしまったので・・・古典物理学を超えた世界は「あこがれ」になってしまった。

そのあこがれを手元に引き寄せようと、年末年始に取り組んではみたものの、この本は、おそらく前提としている数学・物理の知識が現在の理系受験生レベルなのだろう、かなりがんばっても頭に入ってこない。不確定性原理をハイゼンベルクの方程式(行列力学)やシュレーディンガー方程式(波動力学)、ファインマンの経路積分で表現できるから不確定性原理や量子の存在はただしいんだよ、ということですかね?

というわけで半分ほど、数式が出てきたところでギブアップ。定期購読している科学雑誌Newtonをもう少し真剣に読んでみてまた出直します。(新刊購入本)